ヒトデの物語
ローレン・アイズレー
- 教師が諦めてはならないのはなぜか -
ある日、男が海岸を歩いていると、少年が何か拾ってはそっと海へ投げ込んでいるのを見かけた。
少年に近づくと、男は訊ねた。「何をしているのかね?」
少年は、「ヒトデを海に返しているんだよ。波が上がって潮が引いていってるから、海に投げ返してやらないとヒトデは死んでしまうんだ。」と答えた。
男は言った。「君、海岸は何マイルも何マイルもあって、何百ものヒトデがいるんだ。君がそんなことをしても、大して違いはないよ。」
少年は、男の話を礼儀正しく聞くと腰をかがめ、ヒトデをまた一つ拾って海に投げ込みました。
そして男に向かって笑顔で言いました。「いま拾ったやつにとっては大きな違いだろうね。」
教室の中の生徒はみな、このヒトデのようなものです。
たとえあなたが、大した事はできないと感じたとしても、決して諦めないで下さい。
あなたは、その中の誰かにとって、大きな違いを与えるかもしれません。